ガス灯

明治5年(1872)

日本で初めてのガス灯が点灯。
世界で最初にガス灯が点灯されたロンドンからは約60年後。
東京銀座に点灯されるのは、この2年後になります。

横浜・常盤町にあった歌舞伎座にて、それまで使われていた百目蝋燭*に代わって舞台照明にガス灯を使ったところ、
その明るさにキリシタンの魔法だとまで噂されたそうです。
ランタンや細い蝋燭の明かりの時代ですもんね…。

(*百目蝋燭…一本375gもある大きな蝋燭)

当時のガス会社の「点消方」(点灯方と記載しているものもある)という役割の方が、
わらじ履きに半纏姿で「点火棒」という竿を担いで毎日の点灯と消灯、
週一回のガス灯磨きをしていました。
その後明治23年からガス灯は電気の街灯へと変わっていきます。


◆現在馬車道商店街には約80基のガス灯があります。
昭和30年代後半に建てられた水銀灯を2003(平成15)年にガス灯に改造したものが使われていて、
ガス灯自体はここ10年弱ぐらいの話ですが、街灯そのものは50年以上も馬車道に建っているということです。
(現在の点火作業はタイマー式で時間になるとガスコンロのように着火するらしい)



文明開化のにおいがする


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